最近、自分の周りで節電のために白熱灯を省エネ電球に交換している人が増えてきたのですが、電球の違いや特性をわからずに交換している人が多いので、自分なりにメモとしてまとめてみました。

 

用語

白熱灯は、古くから使われている電球でとても安価で販売されています。熱を持つので、乳児の手の届く場所や、カーテンの近くで使うことは極力避けるべきです。消費電力が多いため、生産が今後中止される予定です。

電球型蛍光灯は、白熱灯のソケット(穴)にそのまま取り付けられるように開発された蛍光灯です。白熱灯と比べると、大幅に消費電力が削減できます。ただ、蛍光灯なので、微量の水銀を含んいます。

LED電球は、発光ダイオードとよばれる半導体を使って作った照明です。特に、震災のあとに注目を浴びていますが、電球型蛍光灯と比べると消費電力はほとんど変わりません。比較的重いのでソケット(穴)から脱落すると危険です。

省エネ電球とは、電球型蛍光灯とLED電球の総称の事です。白熱灯は、可燃物を避ければ、基本的にどこでも使えますが、省エネ電球は設置する場所に気を付けないと部屋が暗かったり、電球の寿命を大幅に縮めることになります。

電球型蛍光灯の欠点

電球型蛍光灯は、長時間利用が前提です。短い間に点灯を繰り返すと寿命が大幅に縮みます。また、スイッチを入れてから点灯するまでに1~2秒程度の遅れがあり、電球自体が温まらないと、完全に明るくなりません。特に冬場は明るくなるまで時間がかかります

電球型蛍光灯は、精密機器と考えてください。中に精密部品が入っているため、湿気の多い場所や密閉された器具(風呂場)などは、若干値段が高めの「密閉器具対応」の電球を買わないと寿命が縮みます。また、調光器(明るさを調整できるソケット)は、原則として使えません。これも、「調光器対応」の電球を選んで買わないといけません。

電球型蛍光灯は、サイズが大きめです。ソケットの大きさによっては、電球が大きすぎて入らない可能性があります(口金のサイズとは別問題です)。

あと、蛍光灯は水銀を含んでおり、点灯時には紫外線を発します。水銀は電球が割れない限り問題ありません。紫外線に関しては、皮膚病を持っている方は特に電気スタンドなど体の近くで利用する場合に注意するべきですが、健康な人は気にする必要はありません。

LED電球の欠点

LED電球のの欠点は価格です。LED電球と電球型蛍光灯の大きな違いは明るくなるまでの時間です。LED電球は、スイッチを入れれば瞬時に明るくなりますが、電球型蛍光灯の2~3倍の値段で販売されています(~2000円程度)。家中の電球を変えるとすると、かなりの出費になります。

あと、LED電球と電球型蛍光灯の消費電力は、それほど差がありません。電球の購入価格や、環境負荷を考慮すれば、わざわざ電球型蛍光灯から乗り換えるメリットはありません。あとは、電球型蛍光灯の欠点と同じで、密閉器具と調光器には専用の電球を買う必要があります。

メーカーによる違いが多く見られます。違うメーカーのLED電球を混ぜて使うと、電球ごとに色が違ったりします。あと、光の広がり方も製品によって大幅に違ってくるので注意する必要があります。真下だけ明るく、その周りは薄暗かったりします。スポットライトタイプなどを買ってしまうと、真下は眩しく、周りは真っ暗になるので注意してください。

LED電球は、他の電球と比べると重いです。LED電球を電気スタンドに使う場合、デザインよってバランスが崩れてひっくり返るかもしれません。

 

白熱灯から買い換えるときに注意すべきこと

電球型蛍光灯とLED電球には、色があります。メジャーなのが、「電球色」、「昼光色」、「昼白色」です。

電球色は、落ち着きのある白熱灯の温かみのある色です。食堂・居間、寝室、浴室などのくつろぎの空間にこの色をおすすめします。

昼光色は、オフィスや店舗などで使われている白っぽい色です。電球色と比べて、若干明るく感じます。書斎や勉強部屋の電気スタンドや台所向けです。

昼白色は、部屋が非常に明るく感じますが、青白い光で部屋がとても安っぽく見えます。学校などで使われている蛍光灯はこの色です。書斎や勉強部屋には良いかもしれませんが、個人的には一番落ち着かない嫌いな色です。

 

電球型蛍光灯とLED電球のどちらを買うべきか

LED電球のほうが性能として優れていますが、値段が高い。環境のことよりお財布を気にしているならば、電球型蛍光灯をおすすめします。電球型蛍光灯は、点灯までに時間がかかりますが、居室、書斎、店舗など、電気をつけている時間が比較的長い場所は、電球型蛍光灯でもほとんど問題が無いはずです。

また、短時間で用事を済ます場所だけにLED電球を使うのも選択肢の一つです。廊下・トイレ・洗面所などは、電気を付けてから5分以内に消すことが大半だと思います。そのような場所には、LED電球を使うとストレスが減ります。ただ、廊下などの、掃除の時や部屋を移動する時の短時間しか使わないのに数千円する電球を買うのはどうなんでしょう。あと、24時間つけっぱなしの場所は「ちりも積もれば」で、LED電球に変える利点があるかもしれません。

今後、LED電球の値段が下がってきたら購入を検証するべきかもしれませんが、現時点では価格が高すぎます。

 

簡易比較表

白熱灯(60W相当)との比較
白熱灯 電球型蛍光灯 LED電球
価格 安い
150円+
普通
700円+
高い
2000円+
実際の消費電力
54W 12W前後 8W前後
白熱灯と比べて - 22% 15%
節電
寿命 △~◎
調光
点灯速度
屋外・密閉
品質 安定 ピンキリ ピンキリ
使えるところ どこでも 居室・寝室 トイレ・廊下
使うべきではないところ 子供の手が届く場所
カーテン等の近く
トイレ・廊下
(屋外・風呂場)
(屋外・風呂場)

ちなみに、個人的に避けたいLED電球は、三菱パラトンです。調光器対応ですが、点灯直後の色が変です。